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飛行機が怖い人にこそ伝えたい。飛行機が世界一安全な7つの理由

飛行機に乗るのってすごく怖いですよね。私の場合、飛行機の安全性について理解する前までは、搭乗の前日は眠れなかったですし、当日は手足から汗が止まらなくなるほど、飛行機が怖かったです。

しかしそんな私でさえ、飛行機の安全性を理解した今では、症状がマシになりました。そこで今回は飛行機を怖いと思っていた私が調べに調べた飛行機の安全性についてお伝えします。

飛行機の安全性について

飛行機の落ちる確率

飛行機が怖いと思う理由って、墜落したらどうしよう・・というのがほとんどかと思います。

テレビで飛行機墜落のニュースが大々的に取り上げられるたびに、飛行機は安全じゃないんじゃないかと思うかも知れません。しかし、そんな心配は不要です。飛行機が世界で一番安全な乗り物だからです。

ニュースで飛行機事故が大きく取り上げられるのは、飛行機事故がそれだけ珍しいからに他なりません。

アメリカの国家安全運輸委員会(National Transportation Safety Board 通称NTSB)によると、飛行機の落ちる確率は0.0009%だそうです。しかし、この数字は新興国などを含めた全世界的な数値を示しています。この数字をアメリカだけに限ると飛行機の落ちる確率は0.000032%になるそうです。

では、この確率はどれだけ低いのでしょうか。テレビで紹介していた様々な確率と比較してみましょう。

・アメリカの飛行機が墜落する確率:0.000032%
・日本人が80年間買い続けて宝くじ1等が当たる確率:0.00797%
・野球場でホームランボールを掴める確率:0.026%
・雷にあたって死ぬ確率:0.0012%
・スズメバチで死ぬ確率:0.0012%
・隕石が落下して死ぬ確率:0.0004%

宝くじを80年間買い続けるよりも低いみたいです。また、もう少しわかりやすく数字で表現すると、飛行機事故に遭遇する確率は週に1回飛行機を1往復する人が3900年間乗り続けるとようやく一度事故に遭遇する確率になるそうです。

飛行機への耐久性テスト

飛行機は開発段階でも様々な耐久性のテストがされていますが、航空会社が新しく飛行機を買う際にも、耐久性テストが行われています。以下の動画は、航空会社が飛行機を新しく購入する際に行っているテストの一部をBusiness insiderが取り上げたものになります。


テストの項目には以下があげられています。

翼の柔軟性テスト(翼がどれだけ柔軟性を持ち、いつ折れるかを調査)
ちなみに、以下の動画はボーイング777への負荷テストの様子になります。ここでは、翼が折れるまで柔軟性のテストを行っています。
https://youtu.be/Ai2HmvAXcU0

バードストライクテスト(鳥がエンジンに吸い込まれてしまったときの調査)

浸水性テスト(大雨の日の着陸時にエンジンに水が入らないか調査)

気温と高度のテスト(灼熱地帯から極寒の地、高い高度から低い高度まで様々な場所で飛ぶため、調査を行う)

離陸時の最低速度のテスト(離陸するときにどれだけの速度が必要かを調査)

ブレーキテスト(最大積載量を搭載し、どの条件ならブレーキが利かなくなるかを調査)

飛行機への不安別Q&A

Q飛行機が揺れるのが怖い

飛行機が揺れるのはかなり怖いと思います。実際に、私も飛行機が揺れるたびに「落ちるんじゃないかな・・・」と不安になっていました。

そもそも、飛行機の揺れは乱気流(大気の渦)によって引き起こされていて、雲の中に入ると飛行機が揺れてしまうのも、そのせいです。車で例えるとデコボコ道です。地面の場合は土が盛り上がったりしてデコボコしていますが、飛行機の場合は乱気流によってデコボコしていると思ってください。

しかしこの揺れ、実は何も心配しなくて大丈夫です。高高度でいくら激しい揺れに遭遇しても、墜落したケースはまずありません。

また、「Cockpit Confidential.」の著者でもあるPatrick Smith氏は「とてつもなく過酷な天候であっても、主翼が壊れて外れたり、機体が逆さまにひっくり返ったりするわけではありません」“”と話しています。

更に、パイロットは激しい気流を避けるべくフライト前に天気図やレーダーの情報から事前に予測を立て、回避をしているので、安心して飛行機に乗りましょう。

Q飛行機のエンジンが止まって墜落するのが怖い

片方のエンジンだけが止まった場合

飛行機は片方のエンジンが停止しても問題なく飛べるように設定されており、また、パイロットその状況を想定して何十時間も訓練しているので、エンジンが片方故障した場合でも、問題なく飛ぶことが可能です。

実際に、2017年の9月5日に、羽田空港を離陸したJALの飛行機がバードストライク(エンジンに鳥が突入してしまう現象)により、片側エンジンが故障、停止する事故がありました。しかし、この事故にも関わらず、乗員乗客は全員無事に帰還しています。

片方のエンジンが壊れた場合、どのように飛行機は動くのでしょうか。

以上のように、片方のエンジンのみが動作している場合、左に向かおうとする力が働きます。そのため、パイロットは、右方向にハンドルを切ります。

これにより、飛行機は真っ直ぐ飛ぶので、片方のエンジンが故障しても、通常通り飛行することが可能です。

ちなみに、日本航空のボーイング777の場合、エンジン1基だけでも180分の飛行が可能です。

両方のエンジンだけが止まった場合

両方のエンジンが止まってしまった場合、飛行機は真っ逆さまに落ちてしまうのでしょうか。

この点飛行機は、両方のエンジンが止まってもグライダーのように滑空することが出来ます。そのため、上空でいきなりエンジンが切れたからと言い、真っ逆さまに墜落することはありません。

Q整備不良で墜落するのが怖い

飛行機の整備は一体どのように行われているのか。JALの航空豆知識から引用してみます。飛行機の整備には、4つの段階があり、それぞれT・A・C・Mと呼ばれています。

T整備・・・飛行機が到着し、次に出発するまでに行われる整備。国内線だと45分~1時間、国際線だと2時間の整備を行います。こちらの整備では、主に外観の目視点検を行います。

A整備・・・300時間(1ヶ月)飛行したときに行われる整備。飛行機が到着した最終便から翌日の始発便までに行われる6時間ほどの整備で、10人ほどの整備士が整備を行い、外部状態の点検や部品の清掃・交換などを行います。

C整備・・・1年ごとに行われ、1週間~10日をかけて行われる整備。機体構造の点検を含める整備を総合的に行います。

M整備・・・4年から5年に1回行われる大規模な整備。内装から外装まで全て取り外して、20日~2ヶ月かけて整備が行われます。C整備よりも更に詳しく機体構造の整備・点検・改修を行います。

こちらに、整備士に密着した動画も貼っておきました。少し見ることで、整備士がいかに魂を込めて作業をしているかを知れるので、安心につながるかも知れません。

Qパイロットによる操縦ミスで墜落しない?

皆さんは、パイロットを目指す人が機長になるのにどれくらいの歳月が必要かご存知でしょうか。答えは、平均15年です。

機長になるまでの道のりは長く、まずは副操縦士を目指す必要があります。この副操縦士になるためには「事業用操縦士」という資格を取る必要がありますが、これだけでも5年がかかります。

副操縦士になった後も約10年間、日々訓練を積み重ね、航空局が実施する機長昇格試験(実技審査)に合格すればようやく機長になることができます。また、訓練の間にも実技の試験が行われるなど、機長になるには相当の経験・実力が必要となります。

以下はパイロットになるための訓練を行っている映像になります。映像にあるように、パイロットは様々な状況に対応すべく訓練を行っています。

Q他の飛行機とぶつかりそうで怖い

飛行機って、空を自由に飛んでいるイメージがあるかと思いますが、飛行機にも自動車と同じように道路があります。それが航空路と呼ばれるものです。

また、飛行機にも、自動車と同じく信号があります。それが、航空交通管制(航空管制)というところで、出発から着陸までの全て航空管制により動きを指示されます。飛行機はこの航空管制から指示がない場合、動くことが出来ません。

このように、飛行機にも自動車と同じように道路や信号があり、しっかりと整備されているため空中で飛行機同士がぶつかることはありません。

Qテロが怖い

FiveThirtyEight」のネイト・シルバーが調査した結果によると、テロによって飛行機が事故を起こす確率は約1655万3385フライトに1回だとわかりました。つまり、0.00000604%です。雷にあたって死ぬ確率が0.0012%なので、それよりも圧倒的に低いのが見てわかります。したがって、テロの危険性を考えすぎる必要はありません。

Q雨の日が怖い

雨が降って、雨で飛行機が落ちたらどうしよう?滑走路が水浸しになって、飛行機が着陸に失敗してしまったらどうしよう?と思われる方もいるかと思いますが、その心配も必要ありません。

まず、雨で飛行機が落ちた事例はこれまでありませんし、雨だけで飛行機が落ちていたら世界中で飛行機が落ちることになります。また、飛行機はそもそも雨に強くなるように設計されています。

滑走路が水浸しになり、飛行機が着陸に失敗してしまう可能性についてですが、これもまた可能性としてかなり低いです。最悪のケースとして、空港が冠水してしまった場合を考えてみます。例えば、2018年9月に起きた関空の台風による冠水事件。

 

ここまで来たらそもそも飛行機は飛ばないです。では、雨が来て滑走路が水浸しになることはあるのでしょうか。実は、それも起こりません。なぜなら、滑走路に様々な仕掛けを施しているからです。

例えば、平らに見えている滑走路ですが、中央部分を高くして両脇に向けて傾斜を低くしています。これにより滑走路上の水を流し、水溜りができないように工夫しています。このような仕掛けを数々施しているので、雨の日でも飛行機は安全に飛ぶことが出来ます。

まとめ

いかがでしたか。

今回は飛行機がいかに安全かをお伝えしました。私も、飛行機が怖いと思っていた1人として、皆様のお役に立つことが出来ればと思います。