タイの日本での漢字表記は「泰国」と表記されていますが、テレビや新聞でふと目にした時、「なぜ泰って書くの?•••」と気になることはないでしょうか。
そこでこの記事では、タイ国の漢字の由来やあまり知られていないタイの正式名称についてお伝えします。
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タイはナゼ「泰国」って書くの?
結論からお伝えすると、「泰国」の由来はどの文献にも載っていませんでした。。
というのも、「泰国」の漢字表記は中国で使われていたものがそのまま日本に輸入されてきたからです。
ですので、もし「泰国」の漢字の由来を調べるならば中国語の文献を探る必要があります。
ただ、「泰」の漢字が中国語で「安定・平和」を意味するので、タイは「平和な国」が漢字の由来になっているかも知れません。
ちなみに、中国のニュースを見ると「泰国」の漢字はこんな形で使われています。
泰国前总理他信为选举制度现状“忧心忡忡”
2019年3月28日の中国のニュース
翻訳すると、「Thaksin Shinawatra元タイ首相は、選挙制度の現状について心配している。」と言う意味です。
ちゃんと「泰国」という漢字が今でも使われているみたいです。
タイの正式名称とバンコクの正式名称って?
ここからは、タイの正式名称とバンコクの正式名称をお伝えします。ちなみに、バンコクの正式名称に関してはビックリするくらい長いです。
まずは、タイの正式名称から。
タイの正式名称
「正式名称は、ราชอาณาจักรไทย(タイ語: ラート・チャ・アーナーチャック・タイ)で、ราชは「王」、อาณาจักรは「領土」、ไทยは「タイ」を意味する。現地での通称は、เมืองไทย(タイ語: ムアンタイ)」
出典:http://kameya.cside5.jp/tyotto/thai/thai1.htm
タイは今では立憲君主制ですが、1932年に起きた立憲革命以前まで絶対君主制だったため、国の名前に「王」・「領土」がつけられています。
次に、バンコクの正式名称です。
バンコクの正式名称
バンコクの正式名称はめちゃくちゃ長いです。
[バンコク(タイ語名:クルンテープ・マハーナコーン※/英語名:Bangkok)
※正式名称:クルンテープ・マハーナコーン・アモーンラッタナコーシン・マヒンタラーユッタヤー・マハーディロック・ポップ・ノッパラット・ラーチャタニーブリーロム・ウドムラーチャニウェートマハーサターン・アモーンピマーン・アワターンサティット・サッカタッティヤウィサヌカムプラシット」
こんなに長い首都名ですが、ちゃんと意味はあります。
「インドラがヴィシュヌ神に命じてお作りになった、神が権化としてお住みになる、多くの大宮殿を持ち、九宝のように楽しい王の都、最高に偉大な地、インドラの戦争のない平和な、インドラの不滅の宝石のような、偉大な天使の都」
https://amaru.me/trivia/bangkok-formalname-long/
名称が長すぎるので、タイ現地人からは、「クルンテープ(意味:天使の都)」と呼ばれています。
タイの主要都市の漢字名称
以下ではバンコク、チェンマイ、アユタヤの漢字名称を見ていきます。
バンコク 曼谷
バンコクの漢字表記は、「曼(バン)」「谷(コク)」で表現します。
※曼の字は、漢字検定1級で出てくるみたいです。
チェンマイ 清迈
チェンマイの漢字表記は、「清(チェン)」「迈(マイ)」で表現します。
清(チェン)は中国語読みで、迈(マイ)はほぼ日本で使われることのない中国語です。
アユタヤ 阿育他亚
アユタヤの漢字表記は、「阿(ア)」「育(ユ)」「他(タ)」「亚(ヤ)」で表現します。